感情的な対立、内省するとき アメリカ総局長・望月洋嗣
民主主義を揺るがす凶弾が放たれた。言語道断の暴挙である。容疑者は死亡し、背景の解明は捜査を待つほかない。ただこの暴力が、米国政治の抱える深い病理を示していることは疑いない。
- 政治への暴力続く米国 現職大統領は過去4人死亡 深まる分断に警戒
事件の数時間後には、トランプ前大統領に近い政治家らが「バイデン大統領の言動が事件を招いた」と攻撃を始めた。一方でSNSには「トランプ氏の自作自演だ」といった根拠のない主張も流れる。
そこには、感情的な党派対立…